地球と太陽 2017 6 4

 みんな、地球のことばかり心配していますが、
太陽の調子が悪くなったら、どうなるかと考えるべきです。
 太陽(恒星)は、不変のものではありません。
太陽の年齢は、人間で言えば、「中年」になります。
 人間が中年になると、肉体に変調が出てきますが、
太陽も同じようなものです。
 ウィキペディアによれば、
太陽の推測年齢は、約46億年で、
中心部に存在する水素の50%程度を熱核融合で使用し、
主系列星として存在できる期間の半分を経過しているものと考えられている。
 中心核では、熱核融合により、
水素原子4個がヘリウム原子1個に変換されるために圧力がわずかに下がり、
それを補うために中心部は収縮し、温度が上がる。
その結果、核融合反応の効率が上昇し、明るさを増していく。
(引用、以上)
「太陽は生きている」
 私は学生の頃、
天文台の中に設置された太陽観測用の望遠鏡で、
投影板に写った太陽黒点のスケッチをしていて、
「太陽は生きている」と思ったものでした。
 私は、絵のデッサンが得意な方でしたので、
日々、変化する太陽黒点のスケッチを毎日行うべきでしたが、
つい忘れてしまうことがありました。
 それでも、太陽は生命のように生きていると感じたものでした。
同時に、太陽は不変のものではなく、変調をきたすこともわかりました。
 本当は、「地球を守れ」ではなく、「太陽を守れ」です。
私は、神に対して、
「太陽が、変調を起こすことなく、安泰であること」を祈ります。
 私は、太陽(恒星)のことを心配しているのです。
銀河の中には、安定期にあったはずの恒星が突然変調をきたして、
惑星が大きな影響を受けることがあるのです。
(注意)
 太陽を望遠鏡で直接見ると失明の危険があります。
必ず、専用の投影板で太陽の様子を観察してください。

ベテルギウスとシリウスBの墜落 2011 12 11

書名 ベテルギウスの超新星爆発
著者 野本 陽代  幻冬舎新書

 ベテルギウスという星は、オリオン座の一等星(変光星)で、
日本では、12月は、ちょうど見やすい時期でしょう。
 オリオン座自体が、冬の星座の中で、
最も目立つ星座と言えますので、
誰でも見つけることができるでしょう。
 さて、書評に入ります。
以下は、引用です。
「オリオン座の一等星ベテルギウスに爆発の兆候」
 2011年1月、そんな衝撃的なニュースが流れました。
地球から約640光年と比較的近い距離にあるベテルギウス。
そのベテルギウスが爆発したら、満月と同じくらいの明るさになると言われています。
 ベテルギウスは赤色超巨星に分類される赤く大きな星です。
質量は太陽の約20倍、直径は太陽の約1000倍もあります。
(以上、引用)
 「これは、史上最大の天文ショーが見られる。楽しみ」と喜んではいけません。
もし、ベテルギウスが爆発したら、
地球には、膨大な量の放射線が届くでしょう。
最初は、ニュートリノが観測され、その後、ガンマ線がやってくるでしょう。
 ただし、最近のNASAの研究では、
超新星爆発におけるガンマ線の放出には、
恒星の自転軸から2度の範囲の指向性があり、
地球は、その方向から外れていますので、
ガンマ線バーストが地球を直撃する可能性はないでしょう。
 「これで、一件落着。やれやれ、ほっとした」とはならないかもしれません。
もし、ガンマ線バーストの方向に、他の惑星があったら、大きな問題です。
その惑星に住む知的生命体を地球に避難(移住)させる必要があるかもしれません。
 昔、「シリウスBの墜落」という想定を科学雑誌で読んだことがあります。
シリウスという星は、おおいぬ座アルファ星で、
全天で(夜空で)最も明るい星ですが、
実は、シリウスは、シリウスAとシリウスBから構成される連星です。
 シリウスBは、非常に小さな星で、白色矮星ですので、
小さな望遠鏡では見ることができません。
 ただし、小さいといっても、白色矮星ですので、
質量は、非常に大きなものです。
 シリウスBは、太陽と同じくらいの質量があるにもかかわらず、
その大きさは、地球の二倍ほどしかありません。
 そのシリウスBが、シリウスAに落ちたら、どうなるか。
そういうシミュレーションが科学雑誌に掲載されていたことがあります。
 ベテルギウスは、地球から約640光年ありますが、
シリウスは、地球からは、なんと8.6光年です。
これは、隣近所といえる近さでしょう。
 地球に近いシリウスで、このような異変が起こった場合、
地球には、まず膨大な量のニュートリノがやってくるでしょう。
もしかしたら、夜の海がニュートリノの影響で光輝くかもしれません。









































































































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